2011年8月25日木曜日

帽子の扱いは

一昨日、浜松市ののビアホール ハートランドのワイン会へ出掛けた。
店の玄関先で、以前から面識のある紳士と挨拶した。氏は、夏らしい白のジャケットにテンガロンハット。洒落者で知られる氏であるから、このスタイル、ナカナカいいな、などと思った。こちらは、白綿麻の半袖オープン・シャツに麻のカーキ・パンツ、足元はローファーという所謂カジュアルスタイル。立秋を過ぎたとはいえ、まだまだ残暑厳しき8月のカジュアルパーティ、汗かきの自分は今宵はノン・ジャケット&ノン・ハットである。
 会場にお客様方が溢れ、料理が並んで開宴となる。ここはワインでも料理でもビュッフェ・スタイルであるから自分で好みの物を取りにいく。ワインのお替りを貰って自席へ戻る際、何気なしに周りを眺めると、玄関先で御会いした紳士はテンガロンハットを被ったまま飲食しておられる。あれあれ?と思いつつ隣のテーブルの初老紳士が視界に入る。こちらも、パナマ帽を被ったまま。ワイン片手に会話に夢中だ。両氏とも、同じテーブルには同年代の紳士淑女がお並びなのだが、こういうマナー違反はお気になさらない様である。
そもそも、帽子というものは屋外で被るもの。建物に入る前に、帽子は取らなければならない。自分は幼い頃から、そのように躾けられた。それが、ドレスコードというものだと思うのだが、昨今は初老の紳士に至っても、この有様である。お洒落に着飾っていても、これぐらいのことを御存知ないとは嘆かわしい限り。お洒落もダンディズムも台無しだ。
 なるほど、テレビなどでは芸能人諸氏が、スタジオ内でも帽子を被ったまま登場するのが当たり前だが、これとて如何なものか。帽子はアクセサリーなんだから良いじゃないの?という声もあるだろうが、そもそも何のために帽子を被るのか?屋外での日光を避けたり、冬ならば寒風を避けるのが、帽子の役割。ならば、一歩屋内に入るや、帽子の役目は休止状態となるはず。こんなこと言わずもがな、なのだが、
ドレスコードというものが、廃れてしまっているのかと思いたくなる。
 年長者に対して主催者側のホストでない自分の如き若輩が「それ、マナー違反ですよ。帽子は屋内では取りましょう」なんて、云って良いものかどうか。
 気楽なカジュアル・パーティとはいえ、会場受付で帽子をお預かりするなど、主催者側にも気遣いをして貰ってはどうだろう?帽子の扱いぐらい、ちゃんとしたいものだ。


1 件のコメント:

  1. テレビで、「私は皇后陛下と同窓のお友達」と称するおばちゃんが、帽子をかぶったままコメントしてるのを見ますが、これってどうなの?と思っちゃいますね。
    しかし、実は、小生『お行儀悪いなあ』と思いながら、室内で、特に食事中にも帽子かぶってます。目的は、最近食べこぼしが多くなって、拾おうとしてバランスを崩して頭をぶつけても大事故にならないようにするためです(法衣の時はかぶらないけどね)。毛がないので大丈夫だとは思うんですけど。ともかく、貴兄の観察力に拍手。

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